第二スタジオの落書き(ミッキー編)

「記憶を頼りにミッキーマウスを描いてみよう」というお題を出してみた。今となっては作者不詳の作品の数々を見てみよう。

鳥獣戯画ミッキー
国宝「鳥獣戯画」の絵巻物から飛び出してきたようなミッキーだ。口のあたりからニョロリと出ているのは舌ではなく、おそらくお経か何かだろう。耳の配置はそれなりに配慮しているようだが、園山俊二あたりが描く「お尻」に似てなくもない。

初期型ミッキー
一番正当と思われるミッキー。なぜか困っているようにも見える。よく見ると「蒸気船ウィリー」の頃ミッキーであることがわかる。ミッキーを描く上で、誰もが悩む2つの耳の配置もよくできている。

ティム・バートン・ミッキー
ディズニーというよりは、ティム・バートンの怪奇映画にでも出てきそうなミッキー。「バットマンの映画にこんな怪人キャラクターがいたよねぇー」と誰かに言ったら、「そうだね」という返事が来そうだ。耳の配置がわからないので、正面から書いてしまうというのが、「記憶ミッキニスト」の特徴。

昭和ミッキヰ
もはやこうなると、ミッキーではない。昭和初期にアメリカの映画館でミッキーを観た日本人が帰国して、「かの国ではこんな漫画の主人公が人気である」と報告する。その際に描かれたイラストはこんな風だったのではないか?
「こんなネズミのどこがかわいいのだ?」という大衆の違和感は、そのまま泥沼の太平洋戦争へと続いてゆく....

チップとデールミッキー
これまた正当なミッキーだが、「チップとデール」が混ざっている可能性もある。「ミッキー??」と書かれたキャプションがそれを物語っている。耳の立体感がピカ一の出来であることから、このイラストは「耳から最初に」描かれたのだろう。

キラー・ミッキー
最後はコカっちゃんが描いたミッキー。
ナイフをチラつかせながら、ストリートの向こうからやってきそうなミッキーだ。
ディズニーランドで出会っても、絶対かかわりを持たないほうがいいだろう。
からまれるだけだ。

教室事件簿

Posted by spiduction66