二代目自作PC-世の中に「松平ケメ子」という名前のPCがあってもいいじゃないか-

初めての自作PCを作ったのはもう5年も前のことになる。

あれから半年でキモだった真空管式音圧メーターが壊れ(笑)、4年後にはマザボが壊れた。
それを機に全面的にパーツを交換し。不要となった部品を元にもう1台組み立てて会社のメインPCとして使いだした。
実質ここまでで3台のマシンを作ったことになる。

そして今回、初のWindows7 64bit機を作ってみた。
8月末にパーツを買い込んで、組み立てたのはいいけれど、どうも様子がヘンだ。
電源が再起動を繰り返したり、モニタとの相性がよくない。
いろいろ原因を切り詰めてゆくと、新しく購入したAsusのマザボがダメダメのようだ。
そしてSSDの挙動もおかしいことがわかった。

PCパーツ屋との2度にわたるキャッチボール(つまりお店に動作検証のため2回持ち込んだ)の末、ようやく完成したのがこのマシンだ。

OS : Windows 7 Professional Media Center Edition
CPU : Intel Core i7-2600 Processor (8M Cache, 3.40 GHz)
マザーボード : GA-Z68XP-UD3-iSSD (20GのSDDをマウント→意味不明)
メモリ : バルク 16G (4G*4→やりすぎ?)
ビデオカード : エルザ EQ400-512ER (NVIDIA Quadro 400→動画の編集にいいらしい)
SSD : INTEL SSDSA2CW120G3 (120G*1→システム用に使用)
HDD : Hitachi HDS723020BLA642 (2TB×2)
BDマルチドライブ : PIONEER BD-RW BDR-206 (初のBDドライブ)
DVDマルチドライブ : PIONEER DVD-RW DVR-217 (2年前に購入)
電源 : Antec HCP-750 (750W)
ケース : Coolermaster Elite 430 Black

PCの名前は「KEMEKO-MATSUDAIRA (松平ケメ子)」にした。

松平ケメ子は昭和43年に「私がケメ子よ」をリリースした女性ボーカリスト。
ザ・ダーツの「ケメ子の歌」のヒットを受けたアンサー・ソングなわけだけど、芸名からして「企画モノ」的な扱いだった。ただB面の「ケメ子の歌」は驚くほどカッコ良く、今思うとガレージ・パンクの先駆け的な女性ボーカリストだった。確認できるだけで3枚のレコードをリリースしているが、その後の行方は杳としてわからない。

制作に手間取ったプロセスが、まるで「気難しい女の子」のようで、そこで浮かんだのが「ケメ子」だった。
どうせこんなPCを作っても3年たては「ただの箱」なわけだけど、その刹那さが「松平ケメ子」のデビューのようだった。
そんなところから名づけたネーミングだった。

今のところ、ちゃんと動いている。

なお、不要になったパーツを会社に持ってゆき、ヨドバシで新しい筐体を購入し、さらにもう1台をメインのPCとして制作した。
教室のロビーでこれを作っていると、やはり好きな人が結構いるようで、いろいろアドバイスしてくれるのが助かった。
教室用の新マシンもWindows7の64bitにした。おおよそ2年前のパーツで構成されているわけだけど、充分すぎるぐらい軽快に動いている。
確かCore 2 DuoのCPUと5Gのメモリで構成されているはずだ。

これで合計何台作ったことになるのか、自分でもよくわからなくなっているけど、最終的にはXPマシンが1台余ったのと...

5年前の「Vu」の筐体(ドライブの扉が壊れてしまっている)だけが残った。

数年後にまた自作PCを作るかどうかは疑問だ。
今はLenovoだのAcerだの4万円台で買えるノートもある時代。
もうこんなに手間をかけてPC作る時代じゃないのかもしれない。