平松愛理 – 美し都?がんばろやWe love KOBE?

僕は京都で阪神淡路大震災を経験しました。
京都は震度5でしたが、この時の経験がどれだけ東日本大震災で役立ったかわかりません。

あれから18年目、ふとこの曲を思い出しました。

(平松愛理「美し都?がんばろやWe love KOBE?」)
「美し都」と書いて「うましみやこ」って読みます。
この曲は神戸復興のキャンペーンソングとして、主に関西のラジオ曲で流れました。

あの震災の時、人々を勇気づけた曲といえば岡本真夜「TOMORROW」が有名です。
この曲は全国的なヒットにこそなりませんでしたが、平松愛里の透明感ある歌声と「がんばろや」という歌詞がとても印象に残った作品です。

耳にしただけであの時の情景、あの時の空気、そしてふるい立たされるような気持ちがよみがえってきます。
そして手術後に細くなった自分の右足をかばいながら、がむしゃらにCDショップで働いていた自分の姿も.....
きっと滅多に流れる曲じゃないからこそ、あの時の記憶を凝縮しているのでしょう。

18年前のこの震災も、今回の震災も時代とともに風化してゆきます。
風化するとともに否応なしに我々の思考回路も大局的な視点から語られることが多くなってしまいます。
もちろんそれも大事ですが、いつの時代でも大切なのは被災者に対する「温かいまなざし」だと思います。今日(ってもう翌日になってしまいましたが)は改めてそれを自分に言い聞かせる一日となりました。

いま、神戸では復興住宅入居者の高齢化が進行し、孤独死が増えているそうです(ソース 毎日新聞)。