紅白歌合戦「スキウタ」上位200曲発表

この辺境ブログでもここここでつらつら書いてきたのだが、視聴者投票による今年の紅白歌合戦の候補曲200曲の選定結果が本日発表された。
http://www3.nhk.or.jp/kouhaku/news1121.html

投票総数は150万通だが、インターネット系投票と応募ハガキによる投票結果では大きく誤差が生じたようだ。つまり組織票が発生したわけだ。けっきょくそれぞれの平均値を算出、誤差の少ないもの200曲をリストアップする、という方法をとったようだ。しかも中間発表であったような人気順位も今回は公表されなかった。

結果はコチラ

200曲にリストアップされたもののうち最古の曲は、白組が「潮来笠(橋幸夫 昭和35年)」、紅組が「愛の賛歌 越路吹雪 昭和29年)」となった。「愛の賛歌」の原曲は昭和24年にエディット・ピアフによって発表されているが、越路吹雪がこれを国内でヒットさせたのは、昭和30年代以降のこと、この曲で紅白に出場したのは昭和44年になってからだ。なお、紅組で次に古い曲は昭和35年の「いつでも夢を(吉永小百合 橋幸夫)」なので、橋幸夫は紅白ともに最古参に近い候補曲に選ばれたことになる(組織票説もあるが...)。

国営放送局の今年の紅白のテーマが「戦後60年の総決算」だったにもかかわらず、昭和20年代の曲が1曲しか選ばれなかったのは、どうかなぁと思った。「東京ブギウギ」「リンゴの歌」「港の見える丘」などという代表的な名曲もすべて候補外となった。時の流れもさることながら、こうした投票による選曲の難しさを象徴しているんじゃないだろうか。そもそもリスト曲の大半がここ10年のヒット曲であり、わざわざ視聴者投票をやった意味があるのかどうかもクエスチョンだ。

この10年間紅白歌合戦を満足に見たことがないこの僕が言うのも何だが、この当り障りのない選曲結果から構成される音楽番組に期待をしろという方が無理なようだ。

なお、僕はコミュニティ・サイトのmixi(ミクシィ)で、「紅白歌合戦に”ヨイトマケの歌”を」というコミュニティを運営している(今日時点で参加人数36人)。美輪明宏の「ヨイトマケの歌(昭和40年)」に投票しようという活動だ。まあいわゆる組織票だ。しかし残念なことに上位200曲には入らなかったようだ。まだ一縷の望みを期待しているのだが、僕にも予想できないことがひとつだけある。

美輪明宏って紅組?白組?

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