HK Band、エマージェンツァ(Emergenza)決勝

2008/6/18 水曜日

6月16日午前3時すぎ、
馬堀海岸の堤防に座っているのは、僕とSちゃんと59喉。
長い12時間の行動を終えて、
海の音に耳を傾けながらボケーっとしている。

15日、渋谷O-WESTでEmergenza(エマージェンツァ)Rock Festival….世界規模で行われるバンドコンテストの日本大会の決勝戦が行われた。これにクノヒロコさんのHK BANDが出場、総勢6名(僕,haru,hitomi,Yさん,Sちゃん,59喉)で応援に行ってきた。

決勝に進出した12バンドのうち、観客投票(なんと会場での挙手!?)によって上位6組に入ったバンドが審査員の審査を経て入賞する。そうするとドイツで開催されるロックフェスへの出場が約束されるのだそうだ。

決勝に進出したバンドは以下のとおり(出演順)
1:HK Band
ご存知クノさんのバンド。くじ引きで決まったのだと思うけど、まさかの1組目。まだこの時間だと観客スペースがガラガラなんで無茶苦茶不利じゃねえかと思う。まあこれも運だと思って最前列にへばりついて応援。
ステージに登場したクノさん、ゴシックなドレスをまとった彼女は、こんなこと言ったら失礼だけど、普段ロビーにジャージ姿でいるその人とは全く別人だった。素敵に可愛らしく、素敵にカッコいい。早速我々に気付いて手を振ってくれる。
HK BANDはエクスペリメンタル・ロックというジャンルでエントリーしている。実際のところメロディアスハードロックあたりがわかりやすい表現かも。でもクノさんの格好はビジュアル系だよな。まあいいか。
さすがは決勝に進出するだけのことはある。バンドにはそれぞれ力や勢いというものがあって、好き嫌いを越えたところで観客の流れを奪っていくものなんだけど、これは経験を重ねるしかない。HK BANDにはそれがあって、どっしりとした音をライブハウスにほおりこんで、一気に観客を引きずりこんでいった。一緒に「ひがんかげろ~」と合唱する。
写真撮影禁止かと思って遠慮していたら、他のバンド、みんなファンが撮影してやんの。
画像が残せなかったのが悔やまれる。

なおHK BANDの今後のライブ予定は次のとおり、
2008年7月5日(土)横浜 FAD
2008年7月12日(土)品川カミカゼハウス

2:The Piballs
正統派ロックバンド。Emiさんが気に入っていた。途中でVo.が感極まって涙する。純粋。

3:Ho-Tsu-Ma (秀真)
出た!独自の世界観を持つバンド。
巫女さんコスチュームの女の子"七海 叶"ちゃんがボーカル、バンドメンバーが全員神職の衣装を着ていた。
読めない漢字が多そうな歌詞、それにのせたややドロっとしたサウンド。巫女さんが途中で錫杖(しゃくじょう=あれって7~8万はするんじゃないか?)を振り回すのだけど先端の金環が外れて飛んでくるのであぶないあぶない。を捧げたてまつるかと思えば、お経をパラパラっとをふりまわす。神教と仏教(修験道)とかゴチャマゼなんだけど、神仏習合という言葉もあることだし、まあいいか。
個人的には鳥居みゆきみたいにシャーマニズムを超えた狂気の世界を見せてくれるのかと期待していたけど、以外とおとなしかった。この点に関して59喉いわく「たぶんTPOを考えていますね」とのこと。喉はバンドの演奏を絶賛し、Yさんはベースの女の子("学校の花子さん"みたいにおとなしかった)のベースプレイを絶賛していた。後でロビーで七海さん(巫女さん)とお話したんだけど、鎌倉のバンドでHKとも知り合いなんだって。

4:クロノグラフ
立場上、HKバンド以外は手を挙げるまいと思っていた僕が、不覚にも観客投票で挙手したバンド。他のバンドがサウンド的にできあがりすぎているのに対して、いい意味でバンドの音がまだできていない。染まっていない。そして、何よりもそんなの関係ねえぐらい、モトモト立っている音楽のレベルが高い。演奏もかなりゆけるし、何よりも一番観客を楽しませていたバンドだったと思う。今後の成長がとても期待できると考えた。結局8バンドまで見たけれど、僕にとってはこれとHK BANDがベストだった。
あとでロビーでタバコしていたら、ボーカルのユウヤ君とベースのマコト君がいたので、それぞれにこの話をしたら「そんなこと言われたの初めてです!」と喜んでいた。おお、何ていい奴なんだろう!
ユウヤ君が関西弁だったので、てっきり関西で活動しているバンドかと思っていたら、都心が活動の中心なんだって。
今後のライブ予定はぎっしり年末まであるのだけど、距離的に近いところでは....
2008/07/24(木)
BAY JUNGLE(関内)

5:Fein10Trap
GLAYとかラルクとかBOφWYとかLUNA SEAとかいっぱい。なぜか随行した皆さんのツボだった。

6:Demolight
ステージの中央に2台のPCとDJブース、いい雰囲気のオープニングにテクノ風のカッコいい音を期待していたら、可愛らしいボーカルの女の子が登場してJ&Mみたいなサウンド。なぜか秋葉原あたりのファンが前列を埋め尽くしていた。

7:Invago
日本在住の外人さんのバンド。急激に外人のファンが中央を埋め尽くし「ガイジンパワー」で盛り上がっていた。
10年ぐらい前のオルタナ全盛時代の音+OASISがちょっと入っている。

8:In The Milk!
ボーカルは凄いのだけど.....

とまあここで体力の限界。あとは見れなかった。
9:ザ★レコーズ
10:Novelestilo
11:Ocean Box
12:Frailheadsqueeze

総じて言えるのはサスガは決勝まで残っただけあって、どのバンドもケタ違いに「安心して見れる」ということ。一方でサウンドができすぎちゃっていて、もっとサムシングが望めたらいいなと思ったのは欲が出すぎだろうか。

いわゆる「メジャー」と呼ばれる音楽業界は低迷が続いている。売上金額は激減し、以前だったらメジャーデビューも夢ではなかった実力者の多くが、いまだインディーズ・シーンで活動しているというのが現状だ。逆にそれがインディーズ・シーンをいい意味で活性化させている。中にはメジャーになったことで、音楽活動に制約が出てしまい、破綻してしまうアーチストもいるし、そういう事情がわかるからこそ、好き好んでインディーズにいるアーチストもいる。
僕は以前、メジャーデビューした新人の音を月間100曲以上聞くことを仕事としていたことがある。正直言ってこのイベントの方が良質なアーチストぞろいだなと、感じた。

上馬のサイゼリヤで食事をした後、車でひとりひとりを降ろしながら帰る。Yさんを久里浜で降ろしたあと、Sちゃんと59喉とReverb Sound裏手のカラオケ屋に行く。なぜか昭和歌謡大会となり果てた過激なカラオケの後、馬堀海岸でボケーっとする。

今はとりあえず波の音をじっくり聞きたい.....
3人ともそんな気分だったのだ。

追記:公式サイトに結果が出ていた。
()内の数字は出演順、その後ろはジャンル。

01 THE NOVELESTILO (10) Hip Hop
02 OCEAN BOX (11) Emo rock
03 INVAGO (7) Pop rock
04 IN THE MILK! (8) Rock
05 FRAILHEADSQUEEZE (12) Nu Metal
06 THE RECORDS (9) Rock
07 CHRONOGRAPH (4) Pop Rock Alternative
07 HK BAND (1) Experimental Rock
07 HO-TSU-MA (3) Asian
07 THE PINBALLS (2) Rock garage
07 DEMOLIGHT (5) Pop rock
07 FEIN10TRAP (6) Emo Pop Punk

案の定、後半に出演したアーチストが上位に集中していやがんの.....