スシローと古事記

スシローの新店が近所にオープンしたので、行ってみた。
正確にはプレオープンというやつらしい。最近スシローにハマっているのだ。

待ち時間40分の間に、長女が「古事記(現代語訳)」をカバンから出した。
「へぇ、古事記か。それ面白いけど、結構エロいよ」と父は言う。
娘は「へぇ、そうなん」と言いながら読み始めた。

まず「天地のはじめ」はささっと読んだ。
続いて「伊耶那岐(イザナギ)と伊耶那美(イザナミ)」のくだりに入る。
「矛」がどんな形のものか教えてあげて、泥(この本では塩)で日本の国ができたんだということをわかりやすく教えてあげる。
ここまでは「いい父」のはずだ。

そして問題の箇所。
「ああ、そこだそこだ。"私の体はおおよそ整っているのですが、足りない所が...."」
と言ったら娘は。
「もういい、もういい!」と言って、本をバタンと閉じるとカバンの中にしまってしまった。

一瞬にして「デリカシーのない父」へと化した。

娘よ、俺が悪いんじゃない。
古事記は神代の昔からそういう話なのだ。