吉野ユウヤ ”pf Garden 2″

キーボード・プレイヤー「ヨッシー」こと吉野ユウヤ氏のピアノコンサートへ行ってきた。
スクールのライブではここ6~7年来お世話になっているキーボード・プレイヤーだ。彼の音楽の持つジャンルを問わない、繊細かつ情熱的なプレイは生徒さんの歌の力を増幅させてくれる。

現在はセッションプレイヤーであり、作曲家でもあるユウヤ氏。
たとえば日テレのアニメ「夢色パティシエール」のエンディングテーマ「いちごのミラクルール」の作曲者でもある。


(「いちごのミラクルール」)

会場は代々木上原のMUSICASA(ムジカーザ)。閑静な住宅街の一角にあるミニコンサートホールだ。

ミューポ組は僕とEmi先生を含めて総勢10名以上となった。

今回、僕は最前列でヨッシーのプレイが真横から眺められる位置に座った。
いつも彼のキーボードプレイを「聞く」ことはあるけど、まじまじとそのプレイの指先を「見る」ことは難しい。一度それを堪能してみたかった。

(見慣れぬメーカー名だなと思っのだけど「ベーゼンドルファー」というオーストリアのピアノ。スタインウェイ、ベヒシュタインと並んでピアノ製造御三家なんだそうだ。鍵盤の退色からして古いものではないかと思った)

ぬっと登場したヨッシーは、その193cmの長身でバタンバタンとやってきた。
ピアノに向かうと、演奏を始めた。
会場に心地よいピアノの音が流れてゆく。繊細なピアニッシモからやがて全身を使ったフォルティッシモまで、川の流れのように音が展開されてゆく。

ここでヨッシーが生み出している音楽をわかりやすい表現で言えば「ヒーリング・ミュージック」。
静かに瞑目して聞くと情景が浮かび上がって来る「音の絵画」だ(彼の作品を聞きたい方はコチラ)。
その音楽のいいところは、いわゆるヒーリングミュージックにジャズとポップスとロックが混然一体となったボーダレス感だと思った。

右手は親しみやすいメロディーからはじまり、高調するにつれてジャジーなフィルインなどを織り交ぜながら弾かれてゆく。時には繊細で、時には熱情的だ。
いっぽう、左手はロックのように3本の指でベースラインを刻んでゆく。

後で「楽譜がない」ことに皆さん驚いていたが、そこはジャズのアドリブに近い。
主要なモチーフとフィルイン以外は、すべて彼の頭の中にあるのだろう。

とても親しみやすい音楽を生み出す人だと思うし、柔軟な音楽を生み出す人だと思った。まるでヨッシーそのものだと思った。

これは余談だけど、ヨッシーのピアノの弾き方は面白い。必ずしも指を立てて弾かない。
時折は爪の音がするぐらい指を立てることもあるけど、かなりの頻度で指をベチャーっと倒して指の腹よりやや上....指紋のあるとこよりやや上で弾いていた。そこから優しさに溢れた繊細な音が飛び出してくる。

僕は子供の頃、ピアノの先生に「指を立てて弾きなさい」とか「掌と鍵盤の間に卵が入るぐらい」とかさんざん言われたからそれに気づいたけど、現地で合流した「ねこまたぎ」さんも同じことを感じていた。

今こんな時間だから、ピアノを弾いて確認するわけにもゆかないけど、多分僕の場合はどんな状態でも、もっと指を立て気味にして弾いているはずだ。でも考えてみれば、細かい運針の場合は指を倒してしまうのも合理的な方法だ。それだと力が入らないのでは?と心配する人もいるかもしれないけど、ヨッシーはそれを補う握力と手の大きさを持っている。何よりも要所要所では全身を使ってガツーンと音を出してきていた。これはいい勉強になった。

結局のところ、全体的には彼の素敵な音楽そのものを瞑目しながら聞きこんでしまったつもりだったが....後でヨッシーから「ムネさんの視線を痛いぐらい感じました」と言われてしまったのだった。

(関係ないけど、ライブ前にわざわざ池袋の大勝軒でつけ麺を食べてきた)

そんなヨッシーは1月22日に女性シンガー、イチヤナギユウさんのサポートで、金沢文庫のRoad & Skyに出演する。

「イチヤナギ ユウ” Live」
1/22(sun)
Open / Start : 5:00 pm / 6:00 pm
Fee : 2000 yen(御予約の方) / 2500yen (当日)
Place : The Road and The Sky

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