『ベスト オブ くるり / TOWER OF MUSIC LOVER』全画像解説 (2)

『ベスト オブ くるり / TOWER OF MUSIC LOVER』全画像解説 (1)の続き

17:「赤い電車」歌詞右写真
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撮影対象:上賀茂神社前ロータリー
撮影場所:京都市北区上賀茂御薗口町
解説:ここは上賀茂神社前の門前町。僕の住んでいた寓居からは北西側になる。五叉路になっているうえに、神社前のバスターミナルからの車両の出入りの多い場所。そんな理由でロータリーになったのかもしれない。神社の方から南東方向に撮影すると、このような構図になる。まるで「ABBY ROAD」みたいないい写真だ。

僕が家賃を払いに行っていた大家さんの家は、このカメラマンの立ち位置からみると、背中方向へ50mぐらいのところだった。僕が家内が両家とのお披露目をやった料亭(菖蒲園)もこのロータリーの一角にあった。「賀茂ナスが大好きだ」という話をしたら、季節はずれの賀茂ナスを出してくれたという思い出がある。家内いわく「ロータリー中央に立っている子供の看板が、京都ならでは」とのこと。

18:見開きのオムライス
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撮影対象:やたらデカいオムライス
撮影場所:京都市中京区寺町通御池上ルグリルアローン
解説:このデカいオムライスを見て「ははあ」と感じる人は多いはず。京都といえば「おむらはうす」のオムライスが有名だが、デカさでは京都市役所横のアローンが有名だ。
この通りは京都市役所のすぐそばにもかかわらず、三月書房という、マニアックな本屋さんがあるかと思えば、背広屋さんの店内奥に間借りして、マニアックなCDばかりを売っている店(店名忘れた)があったりして、なかなか素敵な一角だった。

19:見開きの「NIKKA」という店
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撮影対象:NIKKA
撮影場所:京都市中京区錦小路通高倉西入ル
解説:大丸京都店の裏手(錦入口)にあるレトロな雰囲気の喫茶店。この並びにも変わった店が多かったのだが、家内が大丸で買い物をしている間、乳母車に乗った長女の面倒を見る僕は、それを遠目に眺めるしかなかった。
そうか「NIKKI」って、コレのもじりだったのだな。

20:「水中モーター」右写真
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撮影対象:同志社大学
撮影場所:京都市上京区烏丸今出川交差点
解説:京都人ならば、この写真は道路標識を見なくてもわかるかも。
烏丸今出川の交差点を南西側から北東側へ撮影。レンガの建物は同志社大学で、土塀の狭間に見える公衆便所のようなつつましやかな建物は、実は市営地下鉄の入口だったりする。
この写真には写っていないが、アングルを右にスライドすると、京都御所となる。
カメラマンの背中側にビルがあって、たしか2階と3階が不動産屋さんだった。僕は北山の寓居の賃貸契約を結んだのはその不動産屋さんだ。

21:「東京」歌詞右写真
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撮影対象:京都市役所
撮影場所:京都市中京区河原町御池角京都市役所
解説:これは笑えるフェイク写真...かもしれない。
同志社大学の次が立命館大学...だから、この立派な建物は立命館大学...といいたいところだが、これは京都市役所の建物。
しかしこの写真のおかげで、この一連の写真の撮影時期がほぼ特定できた。なぜ京都市役所に立命館大学の旗が翻っているのかは、誰もが謎に思うところだが、
これは2006年5月21日に京都市役所前で行われた立同戦前夜祭の時の写真に間違いないだろう。
この2枚の写真は、彼ら特有のユーモアなんだろうな。
なお、11の写真とは御池通りをはさんで丁度反対側となる。

22:「リボルバー」歌詞右の写真
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撮影対象:ボーリング場の案内看板
撮影場所:京都市北区上賀茂西河原町 MKボウル
解説:背景の山、周囲にビルがないところから、明らかに上賀茂にあるボウリング場「MKボウル上賀茂」だ。これはタクシー業界の価格破壊者と呼ばれるかの「MKタクシー」の子会社が運営するボウリング場。17の撮影地から賀茂川ぞいに1kmほど北西にある。

学生が多いにもかかわらず、京都という街は河原町周辺以外は娯楽性の高い場所がない。とりわけ10年前に北山あたりに住もうものなら、ここ以外に娯楽らしい娯楽を楽しめる場所は、全くなかった。
そういう僕も、彼女(今の家内なわけだが)と北山の寓居から自転車を走らせて、ここまで球を転がしに行ったものだ。

23:見開き店頭の写真
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撮影対象:畑野軒老舗の店頭
撮影場所:京都市中京区錦小路通高倉東入
錦市場にある柏餅の「畑野軒老舗」の店頭写真。いかにも「錦」っぽい店頭写真と、「かしわ餅」、うっすらと写る「畑」らしき文字。これが決め手だった。

24:見開き右の写真
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撮影対象:錦市場
撮影場所:京都市中京区錦小路通堺町東入る付近
解説:これまた「京都の台所」と呼ばれる錦市場の写真。「錦平野」、「井上」という看板があることから、西側(堺町通り)から東側(柳馬場通り)を撮影していることがわかる。

25:「サンデーモーニング」歌詞右写真
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撮影対象:叡山電鉄修学院駅
撮影場所:京都市左京区山端壱町田町
解説:叡山電鉄修学院駅を北山通り側から撮影。信じがたい話だが、京都に住んで間もない頃、営業の帰りに大雪と猛吹雪で「ホワイトアウト」状態になったのは、この付近だ。

26:Disc3曲名右の写真
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撮影対象:国立京都国際会館
撮影場所:京都市左京区岩倉大鷺町
解説:1960年代の名建築らしいのだが、京都人の間でも正式名称を知らない人は多い。僕も「宝ケ池の国際なんとか会館」と呼んでいた。ここは地球温暖化を阻止するための「京都議定書」を採択した場所という硬派な一面もあるが、もっとポピュラーなネタはウルトラセブンでオダギリジョー...もといキングジョーに襲われた建物、ということだ。
なお、会議場の玄関に着物の女性と、看板が写っている。
裏千家淡交会の第45回近畿地区大会がこの会議場で開催されたのは、2006年5月20-21日のことだった。

27:モニュメントの写真
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撮影対象:なにやら不思議なモニュメント。
撮影場所:京都市中京区西魚屋町 京都大丸裏口
解説:建物も新しいようだし、最初は京都駅ビルか伊勢丹かなと思った。だが伊勢丹ならば、化粧品の売場がこれほどオープンには外部から見えないはずだ。どこか別の場所ではないかと思った。いっぽう窓を隠している独特のデザインのカバーのようなものに見覚えがあった。決め手は「AWAKE」と書かれた看板だった。調べてみると京都大丸にショップがあるではないか....だとすれば、多分90年代の終わりに増築された京都大丸の新館部分に違いない。店内地図を見るとわかるとおり、このお店は京都大丸の裏口(錦入口)の真正面にある。そう、19「NIKKA」の写真とこの場所は丁度裏表になるわけだ。そして、ここは僕と長女が家内の買い物の間、手持ち無沙汰にしていた場所に他ならなかった。

28:裏表紙の見返し写真
撮影対象:京都タワー
撮影場所:京都市下京区東塩小路町付近
解説:京都駅前から見上げた京都タワー。ロータリー西側の郵便局あたりからだと、このような写真が撮影できるはずだ。始めて京都を訪れた人が、「ああ、京都に来たんだなぁ」と実感するのは、こんな風景かもしれない。

29:裏表紙
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撮影対象:上賀茂神社門前の神馬堂の店頭で「やきもち」を焼いているおじさん
撮影場所:上賀茂御薗口町
解説:最初この写真を見たときはピンとこなかった。だが家内に指摘されて当時の光景がよみがえった。これは上賀茂神社の門前で売られていた「やきもち」に違いない。17の写真とほぼ同一の場所だ。
前述したように当時僕は、上賀茂の田園の中にある比叡山が眺められるアパートに半年ほど住んでいた。
大家さんの家は上賀茂神社の門前の家、築100年以上の商家だった。自転車に乗ってここに家賃を納めにゆくと、帰りは上賀茂神社を散策したり、門前で「やきもち」を食べたりした。
門前で「やきもち」を売っているお店は神馬堂と葵家がある。
神馬堂は大屋さんの家なみの古い建物、
いっぽう葵堂は新しい建物だった。
この雰囲気はまちがいなく神馬堂だろう。

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粉々日記さんも同じことに挑戦されていました。
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