史上最低のカラオケイベント「ムダカラ」を主催した話

2016/11/21 月曜日

長年にわたって様々な音楽イベントを主催していると思う事がある。
僕という人間にとっては、イベントを主催すること自体が自分の表現活動なのでは?ということだ。
それが大きな勘違いなのか何なのかは、自分でもよくわからない部分もある。
あるけども「こんなことしてみたい」という思い付きから、それを実行に移すプロセスには、たしかに「音楽を作る」「絵を描く」という表現活動に近いものがある。
ムダカラ at ひまわりの郷大ホール
(セッティングをするPA会社「クリエイト」のヨーコちゃんたち)

上大岡にあるひまわりの郷。正式名称は港南区民文化センターという。ここの大ホールは381名が収容できる。
普段はクラシックのコンサート、ミュージカル、演劇などを上演していることが多い。
ムダカラ at ひまわりの郷大ホール
(事前にステージの広さを体感する出演者の方々)
今回「してみたい」と思ったのは「わずか25名程度のカラオケイベントを、この大きなホールでやったら面白いだろうな」というものだった。
25名っていうのは、だいたい2時間弱のカラオケイベントで歌うことのできる人数だ。
普通、この規模のホールで行うカラオケイベントと言えば、朝から晩までの通しで、様々なゲストが出演し、お弁当もついて、審査員もいて、楽屋だってある。
撮影した映像だって販売する場合もある。出演者の方々も気合いを入れて、ドレスに身をまとって登場する。そのかわり参加費だって1万円は超える。

だからそういうイベントに比べれば、このイベントは「史上最低のカラオケイベント」ということになる。
よし「対極の美学」でやってみよう。引き算で一切をゼロにして、そこから最低限必要なものだけの足し算をやってみよう。そうでなきゃ面白くないと思った。

思いついても、僕一人じゃ動けない。PA会社「クリエイト」のヨーコさんにアイデアを伝えてみた。
ヨーコさんは以前「東日本大震災救援イベント ヒマカラ」でもお世話になった方で、ひまわりの郷でのPA経験なら任せとけという方だ。
まつざき幸介さんが最も信頼しているPAさんで、どちらかといえば「史上最高のカラオケイベント」関係でPAをする機会の多い方なので、何と言われるかなぁ~と思ったら
「面白い!やりましょう!」。これで決まりだ。
史上最低のカラオケイベント「ムダカラ」
(「ムダカラチラシ」)
そんなわけで「史上最低のカラオケイベント ムダカラ」というネーミングにした。ムダに広い大ホールでやるからそうなった。
参加募集をしたら、あっと言う間に25名の生徒さんが応募してくれた。これは嬉しかったなぁ。

と、いうわけで当日となった。
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当たり前だけど客席はガラガラだ。まるで伝説のtatuの東京ドームコンサートを彷彿させる。
実際にはお客さんを含めると40名は来て下さったのだから稼働率だけをみればtatu以上だったかもしれない。

いずれにせよ照明を落としてしまえば....
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何が何だかよくわからない。

スクールでは定期ライブイベントを年に3回やっているのだけど、これはライブハウスでの生バンド演奏による歌唱。
逆にこういう大ホールでのカラオケコンサート形式は新鮮だったと思う。

とにかく低予算のライブイベントだ。
僕一人でMC、進行調整、ビデオ撮影、カメラ撮影をこなさなければならない。逆にスタッフに手伝わせたら申し訳ない。
スタッフには「一人でやるから来なくていいからね」と言ったら「いやいや、21時までレッスンですから無理ですって」と苦笑された。
逆に言えば、いかに一人で動かせるかどうかが、自分に課せられた課題だったけど、ギリギリでなんとかなったかな?
(開場時の受付だけは生徒のMちゃんにお願いした。本当に感謝してますm(__)m)。
反省点もあったけど、これも慣れと経験なんで、次回はもっとうまくやらなきゃいけません。ハイ。

たまたま風邪で欠席の方がいたので、
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管理人も一曲歌わせて頂いた。なぜかフジファブリックの「バウムクーヘン」。
いやあ~先生に教わったこと、ぜんぜんできなかったなぁ~。生徒さんたちの方ができていたんじゃないかな。
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(コスプレの「ドクターS」は、しょこたんの「ヌイグルマーZ」を熱唱)

カメラ撮影といえば、381名収容の大ホールの最上段まで駆け上がって、撮影するのはなかなかの運動。だから今日はやや腰が痛い。
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トリのSちゃんは、着物を肩から羽織って和楽器バンド「天樂」を熱唱してくれた。
「史上最高のカラオケ」あたりでは楽屋で着替えて着物で歌う方も多いから、このカジュアルなスタイルは偶然にもこのイベントの本質を言い当てていたと思う。

こんな思い付きに賛同してくれて、参加してくれて、しかも状況を楽しんで下さって、伸び伸びと歌って下さった生徒さんには感謝の気持ちで一杯だ。
もちろんご協力頂いたクリエイトさんにも感謝です。
そして「ひまわりの郷」のスタッフにも感謝です。
ドン引きされるんじゃないかと思ったら「とても面白かったですよ」と言ってもらえたのが何よりだった。