ゴミ拾いの記憶

カーナビは習志野ICで東関道を降りろと言ってきた。
これから中学時代の友人がやってるメタルバンドのライブへ行くとこ。
ヘロヘロと国道14号を千葉駅方面へと走っていて、鮮やかに思い出したことがあった。
国道14号中央緑地
それがこの中央緑地帯。

今から25年も前だったと思うけど、大学生の頃に小遣い稼ぎで2日ばかり「環境調査」のアルバイトしたのが、この緑地帯だった。
「環境調査」といえば随分聞こえはいいけど、早い話がこの緑地帯のゴミ拾いだった。
その趣旨はこうだ。
運転手がこの緑地帯にポイポイ空き缶やらゴミやらを捨てるので、一番ゴミが多い区間に運転席側から捨てられるような大型ゴミ箱を設置するというもの。
その「事前調査」というわけだ。

かなりの炎天下、20人ぐらいの学生がビニール袋を手に14号の中央緑地帯を歩いていった。
ゴミの量は相当なもので、伴走するトラックが、あっと言う間にゴミで一杯になったことを覚えている。
帰りがけには排ガスで鼻が真っ黒になっていた.....

その後、本当にゴミ箱が設置されたという記憶はあるけど、考えてみればバブル時代ならではの「手厚い」話だ。
今の行政はそこまで手厚くないし、今時、車窓からポイっとゴミを捨てれば、後方の車のドライブレコーダに記録されてYoutubeにUPされてしまうか、警察に通報されるかのどちらかだろう。「モラル」というヤツはいつの時代でも自律的ではなく他律的に高まるもの。
そうした空気がこの緑地帯からゴミを減らしていった。
国道14号中央緑地帯
そんな緑地帯も、新たに陸橋を作るのか、車線を増やすのかは知らないけど、随分潰されて工事が行われていた。
そもそも道路の両側がビルやらファミレスやらで随分華やかになって、当時の鄙びた風景に比べると隔世の感があった。