また...

12月25日のことですが、経営者として行わなければゆけないすべての支払いをすませて、職場に戻りました。そして椅子にどっぷり座って思ったのは、

「また...生き残ったな」

という感慨でした。

これは昨年も書いたことですが、会社が永遠に存続し続けるなんて、あたりまえだと思っていたら、滅びるのは一瞬です。

たとえば4月には過去最大の税引き後利益をあげた天下のSONYが、サブプライム危機に端を発した不況と急激な円高の進行によって、12月には全世界で1万6千人の人員削減をすることを発表しました。
この急転直下の変動には、誰もが驚いたことでしょう。バブル景気に浮かれていた日本人に天罰のように襲いかかった1990年代の「失われた10年」とは違い、「風が吹けば桶屋が損する」的なのが今回の不況です。あまりにも唐突すぎて多くの人が「身に覚えがない」と感じたことでしょう。

その一方で(理想論かもしれませんが)、あの「失われた10年」の経験を通して多くの企業が「生き残る経験」を会得しているのも事実だと思います。ですからこと日本市場に関しては意外とシブとく、回復も早いのではないかと思っています。

そんな書いたら、2004年創業のウチなんか、ほとんど何の「生き残る経験」もないのですがね(笑)。

来年の3月18日で、僕の職場は開校から5年目を迎えます。周囲に対しての感謝の念を忘れず、存続することへの工夫を考え、また来年も前へ前へと前進してゆく。それが大切なことだと思っています。6年目にむけて舵取りを誤らないように、前へ進みたいと思います。

最後になりますが、大変気に入っている言葉を紹介します。
「勝者と敗者の違い “The Big Difference between Winner and Loser"」というもので、ご存知の方も多いと思います。

元々スタンフォード大学の学生さんが、大学サイトにUPしたものなんだそうですが(元ネタは消滅)。それを「Geekなぺーじ」さんが、日本語に訳したものです。
「勝者」「敗者」という二元論に引っかかる人もいると思います。しかしそれを「努力しようとするもの」「そうでないもの」とおきかえても、「生き残ろうとするもの」「そうでないもの」とおきかえてもいいと思います。つまりここには人間の真理がよく描かれていると思うのです。

①勝者は間違ったときには「私が間違っていた」と言う。
敗者は「私のせいではない」と言う。
②勝者は勝因は「運が良かった」と言う。例え運ではなかったとしても。
敗者は敗因を「運が悪かった」と言う。でも、運が原因ではない。
③勝者は敗者よりも勤勉に働く。しかも時間は敗者より多い。
敗者はいつでも忙しい。文句を言うのに忙しい。
④勝者は問題を真っ直ぐ通り抜ける。
敗者は問題の周りをグルグル回る。
⑤勝者は償いによって謝意を示す。
敗者は謝罪をするが同じ間違いを繰り返す。
⑥勝者は戦うべきところと妥協すべきところを心得ている。
敗者は妥協すべきでないところで妥協し、戦う価値がない所で戦う。
⑦勝者は「自分はまだまだです」と言う。
敗者は自分より劣るものを見下す。
⑧勝者は自分より勝るものに敬意を払い学び取ろうとする。
敗者は自分より勝るものを不快に思い、アラ捜しをする。
⑨勝者は職務に誇りを持っている。
敗者は「雇われているだけです」と言う。
⑩勝者は「もっと良い方法があるはずだ」と言う。
敗者は「何故変える必要があるんだ?今までうまくいっていたじゃないか」と言う。

堅苦しい文章を一年間読んで下さってありがとうございます。
皆さん、よいお年を。
また来年もよろしくお願いします< (_ _)>