岩手・青森(1)

●青森は遠い
とにかく遠いです。ナメて行ってはいけない。
考えてみればあたりまえの話だが、東北自動車道の玄関口である川口ICから仙台宮城ICまでおよそ340km、そして青森までさらに340kmある。合計680km!
僕らは5月1日(火)の午後11時に横浜を出発したが、仙台付近でこの驚愕の事実を知り、ダイレクトに青森へ行くことを断念。盛岡近辺で一泊することにした。

●東北の人の運転
とにかくのんびりしている。真面目。たとえ見渡す限り一直線の道だとしても、40km制限の道では40km以上出すことはない。下手すると40km以下で走る。あっ、それって正しいのか...いっぽう怖いのが農作業帰りの軽トラ。たとえコチラが優先道路だとしても、脇道から何も見ずにとび出してくる。だから脇道に軽トラが進行してくるのが見えたら、たとえコチラが優先道路だとしても、必ず速度を落として警戒した方がいいだろう。そうしないと即死だ。
唐突に飛び出してきた軽トラ。しばらくは我々の鼻先を速度制限以下で走るかもしれないが、追い越しなど絶対考えてはいけない。間もなくウィンカーも出さずに右折する可能性がある。下手に追い越しをかけたら、急に右折する軽トラに激突して即死だ。とにかく「郷に入っては郷に従え」の精神で運転しましょう。それと人間もそうですが、動物類の飛び出しに注意です。我々はタヌキの轢死体を二度目撃している。

●岩手山フォー!
徹夜で盛岡にたどりついてクタクタになった我々を迎えてくれたのが、岩手山。
これは石川啄木記念館のある渋民から見た岩手山。この位置からだと岩手山はこのように富士山のように見える。
渋民から見た岩手山

お次は小岩井農場から見た岩手山。
小岩井から見た岩手山
最初は富士山と同じようなコニーデ型の独峰だと思っていたのだが、実は連峰の端っこにある山だった。見る角度によってかなり表情が変わる山だと思った。

農場の裏手に羊の放牧場があり、そこから見た岩手山。
羊牧場からの岩手山
これはもはや日本ではない。「ちょっとスイスへ行ってきたよ」と言ってもごまかすことができそうだ。少なくとも関東では絶対見れない風景だ。

農場の近くに一本桜というのがあり、そこから撮影した岩手山。
岩手山と一本桜

岩手山フォー!!

●イオン盛岡ショッピングセンター
小岩井農場で子供を遊ばせている間に、僕は携帯で宿さがし。農場近くの雫石のペンションが取れたのだが、夕食はムリなので、町へ出て食事をすることに。途中にあったのが、このイオン盛岡ショッピングセンター
。要はジャスコとテナントが入居している巨大ショッピングセンターなのだが、家内が「もう少し暖かい服を揃えたい」とのことなので、立ち寄ることに。ところがテナントを見てビックリ。

1Fフード
スターバックスコーヒー
イタリアントマト
にんにくや
カプリチョーザ

1Fグッズ
スポーツオーソリティ

2Fフード
ペッパーランチステーキ
ミスド
マクド

2Fグッズ
タワーレコード
未来屋書店
ヴィレッジ・ヴァンガード

つまりここには僕という人間が地球上で生存する上で最低限必要な店舗リストにほぼ近いモノが揃っているのだ(ここにはユニクロがないが、このショッピングセンターの隣がユニクロ)。

これは地方都市ならではの濃さではないだろうか(しかも駐車場代は無料)。我々の目的は盛岡の冷麺を食べることだったのだが、これも盛岡で有名な「ぴょんぴょん舎」の系列店が出店しているということで、結局ここで全てを済ませることができた。
なお、この晩はペンション・ビア・フィールドに宿泊。地ビールを余すところなく飲ませてくれる宿なのだが、喜んだのは下戸の僕ではなく、のんべえの家内だった。

●雪の回廊
5月3日(水)は八幡平国立公園へ行く。
当初の予定にはなかった場所だったが、4月26日に道路の除雪が完了して全線開通したばかりとのことで、有名な雪の回廊を辿って秋田側に抜けることにした。

八幡平と書いて「はちまんたい」と呼ぶ。もう樹氷はないが、ここはどうみても冬の風景。
八幡平

雪の回廊ってこんなんです。
雪の回廊
延々と20km以上にわたってこんな風景が続く。

●カンジキと泥火山(でいかざん)
八幡平ビジターセンター裏手の池に珍しい「泥火山」なるものがあるというので、行ってみる。
裏といっても雪原の中を歩かねばならないので、ビジターセンターでカンジキを貸してもらう。坂道でも滑ることなく雪に食い込んでくれる上に、平坦な場所でも沈むことがないのに感心しながら雪の中を歩くこと5分。寒々しい池の中に泥火山発見。
泥火山
何でも池の底から噴出する水蒸気(ここは火山帯です)が、火山のような形状を作り出すことから、このように命名されたそうだ。大自然の神秘に感動する。

この後、マインランド尾去沢で遊ぶ。坑道や鍾乳洞や風穴など「穴マニア」な我々にとって、一周約45分の銅山坑道は、感激以外の何ものでもなかった。

この後、一気に青森市内まで北上し、ビジネスホテル安田という一泊4200円朝食つきという格安のホテルで一泊した。

ぶうらぶら

Posted by spiduction66