Masaquite Azulの11ヵ月ぶりのライブ / 野毛Sam’s Bar

どんなジャンルでもどんな年代の曲でも「いい音」というのがあって、まあ逆に言えば「よくない音」もあるわけだけど、それを「いい」とか「よくない」とか感じるのは主観的なもの。大切なのはその価値観や不可価値観を自分で育てて行く事。一介の音楽聞きとして、そんな事を思っている。

さらに加えるとしたら、偶然の化学反応で「いい音」が生まれる事だってある。

さてここにMasaquite Azul(マサキート・アズール)というバンドがある。

平野雅己(gt.)
高橋ゲタ夫(bs.)
藤沢由二(key.)
佐藤"ステディ"徹(dr.)

ヒゲを生やし始めた平野雅己君

ギターの平野君がバンマスで、世界的なベーシストの高橋ゲタ夫さんが参加している。
ドラムの徹さんとはもう17年の付き合いがある。藤沢さんは個人的には大好きなキーボードプレイヤーだ。
平野君とゲタ夫さんのオリジナル、ジャズ、ブルース、ソウル、ポップスと様々なジャンルの曲を聞かせるバンドだ。

自分は彼らの演奏が大好きだ。「いい音」だと思っているし、もっともっと大勢の方に聞いて欲しいと思っている。「もったいない」というレベルでそう思っているけど、彼らは横浜の片隅の野毛の「Sam’s Bar」で時々プレイしている。

高橋ゲタ夫さん

前回は昨年12月19日のライブだった。3月のライブがコロナの影響で中止となり、そして今日10月15日が実に11ヵ月ぶりのライブだった。

「偶然の化学反応」、こういう時がまさにそうだ。きっと何かが爆発するに決まっている。
「絶対行くべし」と念じていた。それは大正解だった。

藤沢由二さん

今日のMasaquite Azulの演奏は凄まじいものだった。
指から煙出てくるんじゃないかという平野雅己君の熱い「弾」。
ベースプレイという概念を捨てざるを得ない高橋ゲタ夫さんの「奏」。
何をどう叩いてんだかわからないぐらい手数の複雑なとーるさんの「打」。
涼しい顔しながら二巡目になると狂気のプレイに変貌する藤沢さんの「鍵」。

今日だからこそ聞ける熱いプレイにゾクゾクした。

佐藤ステディ徹さん

元来このバンドの事を「二人の正常人と二人の異常人からなるバンド」というように僕は思っている。
平野君と徹さんが正常人、そしてゲタ夫さんと藤沢さんが異常人だ。
いや前者二人がそういう側に回らざるを得ない程、ゲタ夫さんと藤沢さんのプレイはブッ飛んでいる。
それが今日は4人がかりで音で攻めてきたからたまらないたまらない。

全員でアドリブ回す時、一人一人のプレイが終わると拍手をするものだけど、もう聞きほれて余韻に浸りたいという気持ちになるライブというのは珍しい。そういう時間だった。

Masaquite Azul

普段、我々が見える範囲より音楽は遥かに広くて、そういうのを見れた時は本当にラッキーだったなぁと思う。

最後に。
今日平野君に教えてもらったブルース。

たまらんな、これは。