秋の大収穫祭(1)

子供を連れてレンタルビデオ屋さんへ行った。
すると在庫量にして1000枚もあるだろうか、
「1枚10円!」というPOPとともに、
大量のCDがワゴンに並べられていた。

基本的にシングルが中心だが、どうみてもアルバムらしきものが混ざっている。
もしや掘り出し物や自分の欲しいものがないかと、あさってみた。
そうしたら出るわ出るわ...

アルバムの収穫編
●華原朋美 – Kahala compilation(1999.12.22)
華原朋美皆さん御存知の朋ちゃんのベストだ。CD屋さん泣かせだった悪名高き初回生産のデカジャケットがいまだ健在だった。2枚組で1枚は通常のベストだが、もう1枚はカラオケCDという変則的な構成。小室哲哉との別れの騒動の中で、契約枚数を消化するためのやっつけ仕事だったとウワサもあった位の作品だった。
しかし、その経緯がどうであろうと、これは間違いなく小室と華原の「愛の往復書簡集」である。

●岡本真夜 – Crystal Scenery(1998.12.9)
クリスマス商戦をみこんだ全曲アカペラのアルバム。いわゆる「企画盤」だったということもあり、それほど売れたという記憶もない。完全生産限定盤だったのに、いまだアマゾンなどで新品が販売されているのがいい証拠だろう。しかし、僕自身は彼女の歌声の良さもあってとても印象に残っていた。きっと仕事をしながら聞くには心地よい音だったのだろう。

●MISIA – THE GLORY DAY(1998.11.21)
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10円で購入はあまりにも失礼だ。今聞いても素晴らしいね。1998年の冬、底冷えする京都で体がいささかでもホットになったのは、きっとこのCDのせいだったのだろう。

●広瀬香美 – The Best Love Winters(1998.11.11)
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好き嫌いを越えて、彼女の持つポップ・ミュージックの作曲のセンスは凄いなと思っている。
1998年の冬、京都のCD屋の店内でも、同じことを思いながらこのCDを流していたはずだ。そんな敬意を表して購入。全体的に黒ずんではいるが、当時は一瞬で売り切れた初回盤だった。そうしたらば娘が好きな「Groovy!」が収録されていた。
だからこのCDは娘にプレゼントだ。

●hitomi – GO TO THE TOP(1995.09.27)
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小室サウンドというのは基本的に好きじゃなかったが、数少ないフェイバリット・ソングのひとつに、hitomiの「Go To The Top」があった。ダンス・ミュージックではなくロック・テイスト溢れたサウンドと叙情的なメロディーがいい曲で、およそ「小室らしからぬサウンド」だった。
今思えば、この「らしからぬ」というのが、hitomiにとって幸運だったのかもしれない。
90年代には常に「小室ファミリーの落ちこぼれ」という呼び名がついて廻った彼女だったが、21世紀になって小室ファミリーが崩壊した時も生き残ることができた。
さてこの商品だが、店頭で手に取ったとき、マキシシングルだと思っていた。12cm薄型のマキシシングル用プラケースに入っていたし、ジャケ紙もマキシシングルサイズにカットされたものが封入されていたからだ。「はて、"Go To The Top"にマキシシングル仕様なんてあったっけな?」なんて思いながら、家に帰ってから聞いてみてビックリした。これは明らかに同名タイトルのアルバム(AVCD-11342)だったからだ。このカラクリ、わかる人がいたら教えて下さい。

●Yaiko – UK Completion(2002.1.23)
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「Yaikoって...矢井田瞳だよな」と思って何の予備知識もなしに購入。そしたら素晴らしい内容だった。
音楽的には今回最大の収穫かもしれない。
メジャーになってからのヤイコは東芝からリリースしているはずだけど、これはなぜかデビュー前からお世話になっている青空商店(インディーズ)からのリリース作品。調べてみたらイギリスでのアーチストネーム「Yaiko」によるアチラでのレコーディング作品のコンピレーションだった。
「もしかしてレアもん...」と思ったが、「残部希少」ながら青空商店で購入可能だ(2006年9月現在)

シングルの収穫編
●坂本ちゃん – 受験生ブルース(2001.11.28)
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世の中には定価では買いたくないが、「○○円ならば買ってもいい」というCDがゴマンとある。それは500円だったり、100円だったり、10円だったりする。
「昭和43年の高石ともやのヒット曲を浅井企画のタレントがカバーした企画盤」というコンセプトに、僕がつけた値段が10円だった。ただそれだけの話。

●サニーデイ・サービス – さよなら!街の恋人たち(1998.5.27)
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世の中にはアルバムが重視されるアーチストとシングルが重視されるアーチストがいる。アルバム重視のアーチストの場合、ファンはアルバムを狙い撃ちして購入し、シングルはほとんど売れない。またアーチスト側もそれを当然のことだと思っている。またそういうアーチストの場合、ファンは音楽を聞くのにレンタルで済まそうとはしない....まさかこんなところでサニーデイのシングルにお目にかかるとは思わなかった。

●小島麻由美 – ふうせん
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僕の家内にプレゼント。「おい、これバージョン違うぞ」。
あとの解説は上のサニーデイと全く一緒。なぜこのシングルがレンタルされていたのか理解に苦しむ。

●GO-BANG’S – ロックンロール・サンタクロース(1990.11.21)
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なんと今から16年前のシングル。しかも初回限定仕様だ。それがありふれたモノなのか、珍しいモノなのか、誰にもわからない。誰も知らない。

●Bonnie Pink – “Daisy(1999.10.6)"と"Take Me In(2001.2.7)"
Bonnieちゃん...いやBonnie姐さん、僕は貴方のシングルを2枚20円で購入してしまいました。アルバムやベスト未収録の曲もあるので、ラッキーでした。安い買い物をしてしまったことをお許し下さい。

実は購入したのはこれだけではない。全部で70枚近く購入した。
それでもたったの700円だったのだ。