くるり 「ワルツを踊れ / Tanz Walzer」

くるりのニュー・アルバム「ワルツを踊れ / Tanz Walzer」が6月27日、発売された。
日本のロックバンド初のウィーン・レコーディング、オーケストラとの競演、その結果がもたらしたであろう大村達身の脱退.....そんな中で、製作されたアルバムとなった。

ロックバンドのストリングスの利用は、諸刃の剣みたいなトコがあって、ヘタするとベタベタな「スーパーのBGM」になってしまう恐れがある。それを心配しながら聞いてみたけど、杞憂だった。
オーケストラに呑み込まれることなく、適度な距離感を保ちながら”くるり”の(いや岸田の)音楽は健在だった。

そして今までにないぐらい極彩色に散りばめられた音楽の数々....

1:ハイリゲンシュタッド
2:ブレーメン
3:ジュビリー
4:ミリオン・バブルス・イン・マイ・マインド
という流れはJ-POPでは滅多にお目に(お耳に)かかれない瞬間だと思う(ただ「ジュビリー」はHarry Nilsonの”Without You”を思い出したケドネ)。

6:レンヴェーク・ワルツ
などは、岸田にしては”どマイナー”な哀愁のメロディーラインが珍しいし、これを嫌う人もいるかもしれないけど、ウィーンあたりでジプシー系民族音楽に影響を受けたんじゃないかと、そんなことを思った。そう思うと妙に聴けてしまう曲なハズだ。

トータル・コンセプト・アルバムでは決してないし、前半のインパクトから比べるとどうしても後半が弱い(一連のスラブ系の音や「スロウダンス」などは狙いすぎていて個人的には全然好きになれない)。それでもこれだけの楽曲群を器用に生み出せるバンドは滅多にいないだろう。

京都からウィーンへ,...ついにそんなトコロまで行ってしまったか。
これからどこへ行くのだろう。

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