保津峡でみっちょんとキッチュに遭遇した話

2007/10/9 火曜日

何かとめどもなく京都の話が出てくる。
何しろ3年振りの帰京でしたからね。
東男(あずまおとこ)にゃ、格別の思いいれのある街なんですよ。
お許し下さいませ< (_ _)>

さて、先日は嵯峨野から越畑の棚田に至る道の話をしたけど、ここを書いているときに、自分でも忘れていた10年前のことを思い出した。

この道の途中にトロッコ列車の保津峡駅がある。
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この駅は山あいの渓谷に面した観光用の駅だ。風光明媚な場所なので、駅のホームから渓谷の撮影する人が多い。

わざわざこの駅で降りる人はほとんどいない。たまに水遊びをするために降りる人や釣りを楽しむ人がいるぐらいだと思う(ただ保津峡は水面の穏やかさに比べると水底の水流が激しいので水遊びは危険だ)。

僕が家族でこの駅に降り立ったのは10年前の新緑の頃だった。正確には1997年の5月6日だった。
周囲に人影は見られなかった。渓谷には五月の鯉のぼりが翻っていた。
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駅のほぼ直下にある岩場にビニールシートを敷いた我々は、そこに寝転がってボケーっと何時間も涼んでいた。川のせせらぎだけが耳に入ってきた。見上げれば五月の青空。そよぐ風は涼しくて、まるで体内を通りすぎてゆくようだった。そして、この宇宙上に誰もいないんじゃないかと錯覚するぐらい、周囲には人影というものがなかった。
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そうするうちに保津川下りの空船が僕らの寝ている岩場の近くに停船した。「?」と思った。通常ならば、もっと上流の亀岡から観光客を乗せ、ノンストップで嵯峨野の渡月橋付近までゆくはずだ。

まもなく保津峡駅にトロッコ列車が停車した。そして、珍しく5人ほどの集団がゾロゾロ駅から出てきた。その集団は停船している船に乗るためか、僕らのいる岩場の方に進んできた。その中にTV撮影用のカメラを担いだ人もいる。

まずカミさんが気付いて、声を上げた。
「わぁ~みっちょんとキッチュや!」
そう、その集団の中にみっちょん(芳本美代子)とキッチュ(松尾貴史)がいたのだ。
きっと旅行番組のレポか何かだったのだろう。保津川下りのシーンを撮影するためだったのかもしれない。亀岡から乗船すると、観光客の目につきやすいからね。あるいはどちらかが船酔いするから「一部省略」したのかもしれない。

みっちょんは僕の娘を見ると、「わぁ~かわいい赤ちゃん」と言ってくれた。
キッチュは僕たちにむかって「こんにちは!」と言ってくれた。
みっちょんはとても可愛らしい人だった。キッチュはそのまんまだった。
そして、スタッフとともに乗船するために通り過ぎていった。

ただそれだけのことだ。

僕は隣に天皇陛下が座っていても気づかない位、鈍い神経の持ち主だけど、このときばかりは「凄ぇ!」と思った。
こんな山奥の渓谷で、みっちょんとキッチュに会えるなど、滅多にあるもんじゃない。