たんば体験(丹波哲郎)

「私は死後の世界を見たっ(つぶやくように言うこと)」でおなじみの俳優の丹波哲郎が、本当に死後の世界(大霊界)へ行ってしまった....享年84歳.....

僕にjは丹波哲郎が亡くなったという事実よりも、あの丹波哲郎が84歳になっていた、という事実の方が、いまだ受け入れられないでいる。
TVや映画などでいつもお目にかかっていると、その人の年齢の変化に気づかないことがある。そういう時にはきっと、子供の時分に見たイメージで彼のことをいつまでも見てしまうのだろう。
たんばさん
そんな僕が記憶している最古の丹波哲郎はTV番組「キイハンター」に出演していた丹波哲郎だった。そのころ、僕はまだ幼稚園児だったはずだ。

丹波さんは野際陽子が甲高い声で歌う超かっこいい主題歌に乗って僕の前に登場した。ボルサリーノ帽子を被ってボソボソとしゃべる丹波さんは、カッコイイというよりは、今から思えば単に日本人離れしたヘンなオジサンだった。

1975年から放映が開始された「Gメン75」の時は、1976年になったらタイトルが「76」に変わるのか、本気で心配していた記憶がある。丹波さんのことは、別に心配していなかったが。

僕はそんな感じで35年近くにわたって、このオジサンを知っていたことになる。そしてこのオジサンとも別れる時が来てしまった。
心から御冥福を祈ります。

さて、ここで「たんば体験」について話しておこう。
僕は「キイハンター」以来、丹波さんが出演している映画やTV番組を何本見たかわからない....とこう書くと、まるでファンのようだが、決してそうではない。たまたま見た映画やTV番組に限って、必ず彼が出演しているのだ。
「砂の器」「日本沈没」「新幹線大爆破」「八甲田山」「野生の証明」....「ねじ式」「たそがれ清兵衛」...そしてあの悪名高き「北京原人」にも出ていた....本当に仕事選んでいるのだろうか?と思うことすらあった。


日本映画データベース
丹波哲郎
テレビドラマデータベース丹波哲郎

「丹波さんの出演作品を見るつもりはなかったのだが、丹波さんが出演していた....」。
こうした現象のことを、僕は大学生の頃から密かに「たんば体験」と名づけていた。
そもそも丹波さんが「臨死体験」なんてやりだしたからいけないのだけど、スクリーンの向こうやブラウン管の向こうで唐突に彼と出会うという体験もまた、予期せぬ体験のひとつだと思っていた。

(なお、僕の父は、出張帰りの飛行機内で、偶然後ろの席に丹波哲郎がいたことがあったらしい。これもまた「たんば体験」といえる)

今日からはTVを見るのが怖いかもしれない。
突然丹波さんが出てきて、語りかけるかもしれないからだ。
「私は死後の世界を見たっ」。

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