「マサトシDVD」製作記

2008/3/12 水曜日

今日はマサトシさんの日記に対するレスポンス&アンサー日記。

マサトシさんに「US Live全10回を皆勤出演した記念に、自分のステージを記録したDVDを作ってほしい」と頼まれたのは3ヶ月程前のことでした。

マサトシさんと僕とは同じ世代ですが、人生80年に例えるならば折り返し地点にいることは間違いありません。何かここで形あるものを残しておきたいと考えるのは、この世代の共通した想いです。そして僕には交通事故の経験が2度もあり、その結果「人間いつ死ぬかわからない、死ぬときゃ死ぬ」という考えを持つに至りましたが。マサトシさんもバイクに乗るのが趣味ですから、当然「万が一」というように同じようなことを考えているでしょう。マサトシさんは「自分の葬式で流す」と日記に記していますが、それを聞かなくともその気持ちがとても伝わってくるし、とてもよく理解できました。かといってそう簡単に死ぬ気がないのもお互い同じです。したたかに生と死の間をすり抜けて、なおも前へ進むという気持ちが僕にもマサトシさんにも当然あります。

まあとにかく、折を見て、現存するすべての映像(音声)ソースをチェックしてみることにしました。あわせて教室が行ってきたライブの何が記録として残っているのかも、再度把握してみようと思ったのです。

おそらく楽曲個別の内容について語るのはマサトシさんも不本意だと思いますし、僕の備忘録的な部分もあるので、ここでは製作の背景的な部分について書いてみます。

タイトルは「マサトシ」。
ジャケットはコンナ感じ。

男前豆腐店の「マサヒロ」のパロディです。
以前から「苦味走ったイイオトコ」というパッケージのイメージがマサトシさんとオーバーラップしていたので、思い切って遊んでみました。遊び過ぎじゃないかと思います。
サブタイトルを"The 10th Round Of"としたのは、マサトシさんのバイク好きなイメージからです。ご本人に確認したら「10回戦」みたいな意味があるそうなんで、まあOKでしょう。

以下主要なソースについての記録。

●2004年11月4日のWinter Live
銀座ブロッサムで行われたUS各教室の合同ライブ。南校にとっては最初のステージでした。当時は規模も小さくて、単独でライブなんて行えなかったのです。当時、本部がプロの撮影業者に委託して3台のカメラで撮影編集したビデオテープが教室に1本だけ現存しています。以前これをHDレコーダーを使って保存用にDVDにしたことがあったのですが、今回はそのソースを使用しました。

●2005年1月23日のNew Year Live
神奈川県民ホールで行った南校、北校、横須賀校の合同ライブ。
当時、僕のPCは映像を記録してソフト化を行えるようなシロモノではなかったので、映像を撮影しようなんてことは、全く考えていませんでした。ただ反省会の資料としてビデオ撮影だけはしていました。それにこの日は楽屋裏を駆けずり回っていたため、マトモにビデオカメラにスタンバイもしていませんでした(舞台の上でゴミ拾いをしている自分が写っているシーンがある)。

ですから、このLive直後にテープをJunさんにお願いして、一枚だけJunさんちのHDレコーダーでDVDに焼いてもらったことなどすっかり忘れていたのです。そんな状態で以前ゆっちぃのDVD「原子力」を製作した際、当時の録画DVCテープを確認したら、半分以上の映像が消去されてしまっていたこともあって、自分で勝手に「幻のライブ」だと思い込んでいたのでした。

たまたま昨年の年末に教室の掃除をしていて、このDVDが出てきた時には仰天しました。今回はそのDVDをソースとして利用しました。曲の前半では僕がスタンバっていなかったようで、マサトシさんの動きにカメラがついていっていません。一方、ゆっちぃDVD「原子力」の方にこの日の彼女のステージが収録できなかったのが残念です。生徒さんが大量にステージの上でバカ騒ぎをするというスリリングな映像だったので悪いことしちゃったなぁ、と思います。

●2005年4月17日のSpring Live
金沢文庫Blue Moonで行ったSpring Live。
初の単独校でのLiveでした。上記と同じ理由から録音だけを行い、映像は撮影していませんでした。現存するのは音声と気まぐれにデジカメの録画モードで撮影された一部の短編動画のみ。今回のDVDに収録するにあたっては、この日撮影されたマサトシさんの画像をスライドショーにして、そこに当時録音されたマサトシさんのサウンドトラックをBGMにするということをやってみました。ところが困ったことに、マサトシさんの画像が10枚程度と圧倒的に少ないのです。

それもそのはずで、この日マサトシさんは38度の熱を出してリハーサルなしの本番ぶっつけでした。5分の曲に10枚程度の静止画をスライドショーにした場合、1枚の画像が30秒かかります。これではあまりにも冗長すぎます。「では過去10回のライブ画像すべてをスライドショーにしてそこに音声をかぶせたらどうだろう」とも考えましたが、そうしてしまうと、このDVDのが持っている時系列的なドキュメンタリー性が損なわれてしまいます。そこでこの日のライブのギャラリーの雰囲気、熱気、バンドさんの表情を5秒ぐらいずつ挿入し、後半半分は「あとは音声でお楽しみ下さい」というキャプションを入れた静止画像によって楽曲を進行させてみました。高熱をおして白熱のライブを行ったマサトシさんのFEVER & HOTが多少なりとも出せたと思います。

これは余談ですが、この月はマサトシさんも僕も厄月だったようで、このLiveの一週間後、僕は信号無視のBMWに追突され重症を負いました。
以後数ヶ月の僕の記憶は滅茶苦茶でして、リアルタイムで綴ったBlogの日記を読んで記憶を辿るしかないのですが。不思議なのは事故直後にLiveのCDだけはキチンと作っているということです。関係者に言わせると事故の半月後ぐらいに這って出てきて作ってしまったそうです。いまだにどうやって作ったのか自分でもわかりませんし、作っていた時のことは全く思い出せません。こうして生まれたCDが"So-Called Music"作品第一号となったわけです。

●2005年11月27日のWinter Live
初めて映像撮影と音声の録音を行ったのはこの時です。HDレコーダーを購入したため、LiveDVDとして初めてリリースした作品でもあります。しかしこの頃はCDの製作も捨て難く、結局両者抱き合わせでリリースしました(CD3枚、DVD1枚組)。残念なことに当時は撮影直後の最も画質の美しいテープを元に、テープ一巻ずつマスターDVDを作っておくという発想がありませんでした。ダイレクトにHDで編集してDVDを焼いてしまいました。画質には不満がありますが、今回のDVD製作でもこのDVDをソースに使っています。

●2006年4月27日のSpring Live
上と同じ。CD3枚、DVD1枚という構成でした。Pan American航空のロゴを模したデザインの現物が残っています。

●2006年8月27日のAcoustic Style
DVD単独でのリリースとなったのはこの時からだったと記憶していますが、もしかしたらそうでないかもしれません。とにかくリリースした現物が教室に現存していないので何も言えません。この年の4月にDVDの編集と製作ができるハイスペックのPCを製作し、いよいよここから....と言いたいところですが、参加人数も限られているため採算が合わないと判断し、このDVDは地道にHDレコーダーで製作した記憶があります。なお僕の持っている「Master」とマジックで書かれたDVDにはマサトシさんのリハーサル映像が収録されていますが、これが当時リリースした現物に収録された映像かどうかも記憶がなく、今回は特典映像として入れてみました。

●2006年11月26日のWinter Live
初めてづくしでした。会場もReverb Soundとなり、PCと動画編集ソフトによって本格的に編集段階から作り上げたDVDです。しかもハイビジョン対応のデジタルビデオカメラを購入し、それを撮影に利用した最初のライブでした。一応ハイビジョンモードで撮影はしましたが、ハイビジョンDVDを作れるPC環境ではないし、そもそもハイビジョンDVDのソフトをリリースしても買う人はいないだろうという理由から、通常画質のDVDを作りました。しかもDVD2枚組にすればいいところを、無理やり1枚組にしてしまったため、画質的には魅力半減。ビデオカメラを買い換えた意味はあまりなく、いまだにこのデキには不満足です。申し訳ありませんが今回はこれをソースにしました。DVD単体(しかも初のトールケース)でリリースしたとハッキリ記憶しているのはココからです。

●2007年4月22日のSpring Live
集音マイクを購入、カメラにマウントして使い始めたのはここからじゃなかったかな。そして前回の反省から、DVDも2枚組にすることで格段と画質が向上しました。ビデオカメラのスペックが良いため、ようやく本来求めた高画質のDVDを製作できるようになりました。また撮影したテープ一本ごとにオリジナル画質に忠実なDVDを製作保存しておき、それを必要に応じてオリジナルソースとして使用するという発想はここから始めました。いわゆる「Master DVD」です。これによって以降のマサトシさんの映像は、当時リリースされたものよりは高画質なはずです。

●2007年7月29日のAcoustic Live
上と同じ。

●2007年11月26日のWinter Live 2007
記念すべき10本目のLiveです。こうやって見ると最初の頃は随分杜撰にソースを管理してきたな、と思います。逆にこの10本(正確には9本と音声1本)のライブをよくまあ無事にかき集められたなと思います。

●おまけ
マサトシさんのお好きな某グループのBGMをバックに過去にデジカメで撮影した画像をスライドショーにし、特典映像として入れてみました。これがまたカッコいいです。

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僕は「すべての人はすべからく平等にメディアに記録される権利を有す」と考えています。PCの進化とともに、以前に比べればメディアに記録されることはさほど難しいことではなくなったし、逆にそこで何かしら未来へ伝えられるモノが作れると思うのです。

今回のDVD「マサトシ」も、ゆっちぃのDVD「原子力」も、そういう僕の考えに賛同して頂けたということだと思います。ありがたいことです。

そしてもうひとつ...カッコいいぜ、このDVDは!