交通安全教育映画 Part 4

「幕張へ行く(千葉)」「鮫洲に行く(東京)」「二俣川行き(神奈川)」という言葉は県民固有の符牒(合言葉)みたいなもの。
それぞれ「免許の更新(あるいは取得)に行く」という意味があります。
運転免許試験場交通事故件数表示板
(神奈川県運転免許試験場。通称「二俣川」)
かく言う私も2010年以来久しぶりに二
俣川へ行ってきた….と、書けば「ははぁ、コイツ優良運転者じゃなくなったな」と思ったあなたは正解です。

今回ばかりはかなり色々とやらかしまして(^_^;)久しぶりの「重罪二俣川行きの刑」となってしまいました。ゴールドも取り消しです。
こうなってくると楽しみは例によって「交通安全教育映画」しかありません。
好むと好まざるとにかかわらず見させられる洗脳映画なんですが、自分は結構これが好きで楽しみにしており、毎回評価をこのブログに書いています。

過去に書いた記事は以下の3つ。
交通安全教育映画(2006年12月12日)」
交通安全教育映画 Part 2(2010年1月3日)」
交通安全教育映画 Part 3 (2012年12月7日)」

以前、違反者教習(あっ、言ってしまった)では程度の重い人はかなりエクストリーム系の映画を見れるということを二俣川で聞きました。中には上映中に失神する人もいるのだとか。内容はともかくとしてレアものの「交通安全教育映画」が見れるのであればと期待しつつの二俣川行きでした。
二俣川運転免許試験場外観
前回(2012年)は警察署でのゴールド免許更新でした。こういう時は「軽い作品だ」と言われていたにも関わらず、交通安全教育映画史上でも極めてエキストリームな作品「-ここに注意!-歩行者・自転車・バイク事故-事故事例に学ぶ-(サン映像企画)」だったのです。路上に流れる血とか平気で映していた。「どこが軽いんんだよ!」とツッコミ入れまくった作品でした

今回見た映画はこれでした。

「ドライブレコーダーの証言―危険予測を学ぶ-」
2011年8月作品(23分)
制作:新生映画株式会社
協力:株式会社日本交通事故鑑識研究所
推薦:全日本交通安全協会
あらすじ:ドライブレコーダーの映像記録をもとに、事故の原因を分析し、どのような危険予測が必要かを理解することのできるドライバー向けの教育用ビデオ。
評価:★★☆☆☆
「あまりにも悲惨な内容に思わず安全運転を心がけずにはいられない作品。観るものの感情を切り刻んで改心させてゆく点においては、いかなる映画にも適わない鋭さがある」。

ううむ「リアリティ」って何だろう?という事を考えさせられる映画でした。
僕は本を読む時は小説よりもノンフィクションものばかりが好きなんです。「事実は小説より奇なり」という考えが根底にありまして、作った話よりも現実の話の方がインパクトが強いから脳裏に焼き付けられるんですね。吉村昭が好きなのもそれが理由なんです。「高熱隧道」の泡雪崩の衝撃波が作業員宿舎を尾根の向こうまで吹き飛ばしたなんて話になると、もう一生モノのインパクトを受けるんですよね。一方、小説はといえば、むしろ泉鏡花レベルの幻想小説….雪の中から蟹が出てくるレベルでブッ飛んだ話に惹かれるわけです。

今回は「ドライブレコーダー」の実写映像をメインに据えて、様々な事故事例を例示しながら「かもしれない運転」に注意を喚起する内容でした。つまり究極のリアリズム映画だったわけです。ところが残念なことにさほどのインパクトを感じなかった。つまり自己矛盾を来してしまったのです。これには自分でも「なぜだろう?」と頭を抱えてしまいました。

答えらしきものがあるとするならば、その理由はひとつです。
実は自分はYoutubeでドラレコのクラッシュ映像を見るのが好きでして、特にドライブ旅行に行く前にこういうのを見るようにしているんです。


(こういうやつ)

ですから免疫みたいなものができている。
もっと凄いのは、こういう映像を見ていると「かもしれない運転」どころのレベルではなく「かもしれないは通用しないかもしれない運転」というのが必要だと身につまされるんです。主観的に申せば、対向車線の軽がカーブで真っ直ぐにこちらへ突っ込んでくる映像なんかは「もうこうなると運だな」と考えるレベルなんです。

まあとにかくこういう映像に慣れているから、こうした交通安全教育映画….しかもクラッシュの寸前でコマ止めをしてコメントが入るレベル….ではリアリティを感じて身をつまされるほどには心が動かされなくなってしまっているんですね。

そうやって考えると2002年に見た「悲しみは消えない~飲酒運転の代償~(不二映画)」が、一番インパクトがあった作品となります。
飲酒運転による死亡事故の加害者を永島敏行が演じた作品です。つまりノンフィクション作品なのですが、彼の演技力の高さもあったのでしょう。歴代交通安全教育映画の中では最もインパクトを感じている作品なのです。

何やら自己矛盾した結論で終わってしまいますが、この建物をいよいよ見納めのようです。
現在、道路を挟んでお向かいに新しい運転免許試験場の建物を建築中。来年5月に竣工の予定です。
新しい運転免許試験場
したがって、ここでは一度も使う事のなかったこの装置(確か1980年代の終わり頃には使っていた記憶もありますが)ともお別れのようです。
運転免許試験場の回答装置
これは講師の質問に対する回答を押すボタンでして、回答数が黒板前のパネルに表示されるシステムになっていたようです。

コメント

  1. kenmotun より:

    レースでの出来事ですが、今年一番ショッキングな公道での多重クラッシュをご紹介しておきます、あまりに凄過ぎて生で見ていてけが人もいないと知ると笑っちゃいました。お時間あれば2分くらい見てみて下さい。
    FIA GT World Cup 2017. Qualification Race Macau Grand Prix. Huge Pile Up
    https://youtu.be/Y1n8F4uClUU

    今年のマカオのF3にはハプスブルグ家のまさに王子様(フェルディナント・ズヴォニミル・ハプスブルク=ロートリンゲン)が出場し、最後のコーナーをトップで曲がり切る所でコンクリートウォールに突き刺さるという伝説も産まれましたが、この多重クラッシュのビジュアルにはかないませんでした。世界のトップドライバーが走っててこうなります、公道では何が起こるか分からないものです。私はこいつの運転危ねぇなって思ったら、歩きでも道から離れたり、20秒くらいその場に立ち止まり走って行くのを見届けてます。

    過去に事故した人にはドラレコの装着を義務付けるみたいな法律があってもいいなぁと、最近YouTubeでドラレコ動画を観る度思います。

    • spiduction66 より:

      >kenmotunさん
      コメントありがとうございます。
      先にコメント読んでから動画みたものですから、この「ブルース。ブラザーズ」的な映像には思わず笑っちゃいました。モナコは今でこそこれだけガードされた中を走っているようですが、昔は普通に街中を走っていたように覚えています。「建物に突っ込まねーかなぁ」とそこを期待しながら見ていた記憶があります(苦笑)。昔鈴鹿サーキットを走行体験した事がありますが、時速30kmぐらいでもやや厳しいカーブを100km以上で突っ込んでゆくわけでしょう。プロのレーシングドライバーってスゲーって思いました。ましてやモナコはもうわけがわかりません。

      ドラレコの義務化は必要でしょうね。以前に比べて遥かにそういう「証拠」が左右するような案件が増えていますから。今まではフロントで足りましたが昨今のあおり運転とか考えるとリア側も装着しようかなって思っています。

      p.s.フェルディナド....うわあハクスブルグなんですね!

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